1万円ちょっとの費用で!?

京都市内:まさか引っ越しが1万円ちょっとの費用で!?

大学院生だった5年前、私は京都市内で引っ越しをしました。
といっても、もとの家から新居への移動距離は徒歩にしてほんの二十分程度のもの。
それなのにわざわざ引っ越しに踏み切った理由は隣室の騒音です。
学生向けの狭いワンルームに一組のカップルが入居してきて、それから連日、友人を呼んでの飲み会や大声での会話が続き、不動産屋を通じて苦情を伝えるも改善されず。
夜もよく眠れなくなった私は泣く泣く出ていくこととなりました。

 

そこで当然、引っ越し業者を手配しようと思ったのですが、なにぶんまだ学生であった私にはお金がありません。
費用を少しでも安くあげようと、インターネットで相場を調べます。
同じ京都市内であれば3万円から4万円程度というのがその6月の時期の相場のようでした。
そんな知識を得たうえで業界最大手の引っ越し業者に電話連絡をし、見積もりをしてもらうことにしました。
私は慎重な性格でしたから、他にもいくつかの業者に見積もりをお願いしてもらうつもりでおり、その最初の業者の見積もりで即決はしないと、そう心に決めていました。

 

 

いざ、業者の方がいらっしゃいました。
年齢は50歳手前くらいの、落ち着いた雰囲気の紳士でした。
事前に提出した情報とあわせ、部屋にある家具や荷物をざっと見回して、ほどなく電卓を叩く営業マン。
小さな液晶に表示されていたのは7万という数字……。
「こんなにかかりますか」
と、思わず訊いてしまう私。
「どうしても、このくらいはかかってしまいますね」
と申し訳なさそうな紳士。
けれども、これで納得できるはずもありません。
なので、4万弱が相場だと思っていた旨を告げます。

 

すると彼はまた電卓を叩き、次に表示されたのはまさに4万円との数字。
その数字の羅列を私に見せつつ言うことには「これでいかがですか」。
たしかに、相場ほどには下がっています。
けれども、先述のように、私はその日、見積もりだけしてもらう予定でした。

 

なので「他の業者さんとの比較もしたいので」と切り出し、とりあえずお引き取り願おうとすると、彼はまたしても電卓を叩きます。
そうして、次に表示されたのは2万円。
「これでどうですか」
これにも私は首を振り、「今日のところは見積もりだけで結構ですので」と返答します。
と、さらにまた同じようなやり取りが一往復あったあと、とうとうその営業マンはゲンナリとした表情を見せ、憔悴したような手つきでまた電卓を叩き、「これでどうですか」とつぶやきつつ顔を上げました。
そこにあったのは、信じがたいことに1万1千円という数字でした。

 

「では、これでお願いします……」
こうして、私は破格の値段で引っ越しをすることになったのです。

 

 

 

意図して値切りをしたわけではありませんが、「この日は見積もりだけ」という姿勢が思わぬ安い提案を受ける結果となりました。
貧乏学生の身としてはありがたいことでしたが、電卓を叩くたびに憔悴したような表情に変わっていく営業マンのことが気の毒になり、しばらく「悪いことをしたな」との思いが消えませんでした。

 

引っ越しの見積もりでは相場よりかなり高い値段を提案されることが多いようですが、あまり値下げしてもらいすぎるのも考えものです。
サービス自体は迅速かつ丁寧なものでしたので、やはり双方気持ちよく、適正な値段でお願いしたいものです。


1万円ちょっとの費用で!?

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